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【opening】

在りし時
未だ月と地球が争っていた
混沌の世

月から訪れる
異形の戦斗機は
こう呼ばれ恐れられていた

アインハンダー



【prologue】

世界を焦土と化した大戦から半世紀
既に人類は黄昏の時代を迎えていたが
戦火は未だ犠牲を欲していた

月面都市の連合国家たる我がセレーネは
地球残存国家の連合ゾードムに対し
「聖地」地球の奪回を主張し、宣戦を布告
侵攻を開始したのである

長期化する戦いの中
密かな地球への憧れから軍に志願した私は
厳しい訓練と思想教育を受けた後
敵首都強行偵察の任を与えられ
単機、地球へと降下した



【tutorial】

○ボタンを押すと、マシンガンが発射されます。

大型敵のグリーンコアを撃つと、
敵は行動不能になります。

行動不能の敵に近づくと、
敵の武器「ガンポッド」が奪えます。

×ボタンで、奪ったガンポッドを
撃つことができます。



【stage1-2】

指揮衛星HYPERIONヨリ入電

次ノ作戦ヲ命ズ

街ヨリ出デ東進中ノ
装甲列車ガ発見サレタ

追撃シ
敵補給ルートヲ突キ止メヨ



【stage2-3】

前方二人工空間ヲ探知
高エネルギー反応アリ
敵補給基地ト推定
後方ゲート閉鎖
退路ヲ遮断サレマシタ



【stage3-4】

極秘指令

セキュリティ解除
コード9234

次ノ作戦ヲ命ズ

敵基地内ノ原子炉ヲ捜索シ
コレヲ破壊セヨ



【stage4-5】

HYPERIONヨリ入電

南東二見エル敵空港ノ
宇宙用射出機ヨリ
新造戦略宇宙艦ガ発進準備中
トノ報告ガ入ッタ

空港二侵入シ
我ガ主力部隊ガ降下スルマデ
敵ヲ撹乱セヨ



【stage5-6】

HYPERIONヨリ緊急指令

主力部隊ハ
ディナー二間ニアワナイ

単独ニテ
敵戦略宇宙艦ヲ追撃セヨ

繰リ返ス

単独ニテ
敵戦略宇宙艦ヲ追撃セヨ



【stage6】

あと2分で限界高度に達します


あと1分で限界高度に達します

あと30秒で限界高度に達します

ten...nine...eight...seven...six...five...four...three...two...one.........



【bad end】

警告・・・
パワーダウン

警告・・・
パワーダウン



撃て!!

撃て!!



薄れ行く意識の中
ひとつの疑念が生じた

味方の主力部隊は
本当に間に合わなかったのだろうか

それとも・・・

私は最期に
はるか天空から舞い降りてくる
無数の白い天使を見た気がした



【stage6-L】

HYPERIONヨリ入電

貴官ノ壮挙二ヨッテ
我ガ軍ノ脅威ハ取リ除カレタ

マタ貴官ノ戦闘記録ヲ元ニシ
最新鋭無人戦闘機EOSノ
戦闘データモ完成デキタ

ソノ功績ニヨリ
名誉ナコトニ

貴官ハEOS最終テストノ
標的トシテ選抜サレタ

オメデトウ

ナオ、死後ニハ
二階級特進ノ上
シリウス勲章ガ授与サレルデアロウ


月二栄光アレ
地球二慈悲アレ



戦斗機動

戦斗機動

ターゲット確認

撃て!!



【intermission】

味方から浴びせられる激しい砲火の中
私を生き存えさせたのは、ある疑問だった

何故、味方から消されねばならないのか?

私の見た地球は
指導部の云うような理想郷ではなく
月と同じ不毛の地だった

既にこの戦争の目的は失われていたのだ

だが、この馬鹿げた戦争自体が
指導部の目的だったとしたら・・・



【last stage】

1ヶ月後



HYPERIONヨリ入電

貴官ハ重大ナル
反逆行為ヲ犯シテイル

直チニ武装ヲ解除シ
投降セヨ

繰リ返ス

貴官ハ・・・



【epilogue】

この戦いの後
共に攻撃手段を喪失した両軍は
暫定的な休戦条約を結ぶに到る

やがて互いの国状が両国民に知れると
それは自然と終戦へと変化していった

理想郷など何処にも無かった訳だが
また、一時的な均衡は世界に訪れたのである

だが、その終戦の遠因となった者の名は
両国の記録から完全に抹消された

今はただ、実際に戦い、血を流した者が
『アインハンダー』の名を
記憶に止めているだけである