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Einhander II/アインハンダー・ツヴァイ―オリオンの片腕―by撃墜王エディさん


Prologue プロローグ

2243年1月、地球の統一国家ゾードム帝国と月面都市セレーネは互いに決定的な攻撃手段を喪失し、両国家は暫定休戦条約を締結した。帝都ゾードムによる地球支配体制は戦後間もなく動揺をきたし、地球の諸都市はゾードム帝国から次々と分離独立を果たした。新たに成立した13の共和国はセレーネと和解し、地球と月にわたる『ソラリア連邦』を形成した。

ソラリア連邦の中枢機関は、各国から中立の宇宙空間に建設されたスペース・コロニー、『セプティ・ステラ』に設置された。セプティ・ステラに総本部を置く連邦空軍『アルタイル』はソラリア建国後も続いたゾードムの残存勢力によるゲリラ戦闘と、地方勢力間の紛争の根絶に活躍した。こうして、24世紀を迎える頃には、世界から戦火はことごとく消え去った。『パクス・ソラリアーナ』こと、ソラリアの平和時代の到来である。

2493年1月17日、連邦各都市では第二次月戦争終結250周年を記念して、盛大な祝典が開かれた。地球世界北東部の大都市、『エドナ・エデン』の冴えた冬空には、都民の伝説に語られる『太陽の烏』と『月の鳩』を象った凧が飛び交っていた。その時、遥か上空に一筋の流星が閃き、直後に凄まじい衝撃と音響が走った。

現在は廃墟と化したかつてのコンビナート地帯に墜ちた隕石の正体は、旧セレーネ軍の指令衛星、『ヒュペリオン』の残骸であった。遠い過去の戦争の記憶を宿した隕石の調査に伴い、驚愕の事実が明らかにされた。隕石落下地点の直下に、旧ゾードム軍が秘匿していた巨大地下基地『オシリス』が発見されたのである。

『オシリス』では、ゾードムの残党が滅びた後も、新兵器研究・開発・試験プログラムを有するコンピューター、『アヌビス』が稼動を続けていた。隕石落下によって偶然にもアヌビスがヒュペリオンの戦略コンピューターの破片からデータを吸収するや、憎悪と破壊の遺伝子は200年の眠りから覚醒した。そして3月20日、奈落の底から産み落とされた悪夢の兵器たちが、突如エドナ・エデンの地下から姿を現した。間も無く、地球各地に散在するオシリスと同様の秘密地下基地からも、恐怖の軍団が続々と蠢動を始めたのである。

地上は再び焦熱地獄と化した。永い平和の後には、ソラリア連邦軍に昔日の兵力と精気は失われていた。未知なる強敵の前に陸軍は敗北と後退を繰り返し、壊滅の危機に瀕していた。絶望的な戦況の下、『アルタイル』に新たな戦術戦闘機部隊『ヴェガ』が創立された。セプティ・ステラから地球へ舞い降りてゆく戦闘機。『太陽の烏』と『月の鳩』の勇姿を彷彿とさせるその機体からは、一本の剛腕が伸びていた。

かつて、月から地球へ降下し、決死の覚悟のもと勇猛な戦闘機動を振るった空の死神、『アインハンダー』。その名は月戦争終結の後、忘却の彼方に葬り去られた。だが、戦乱の記憶が人々の脳裡に甦るとともに、アインハンダーもまた復活を運命づけられていたのである。そして、2497年9月1日。『アルタイル』はアインハンダーによる第13次地球降下作戦を決行した――。


Opening Movie オープニング・ムービー(台詞)

或る時 死と破壊が地球と月を覆った 暗黒の世
忘却の彼方から帰還した 異形の戦斗機は
再び翼を拡げ 戦場に降臨した
その名は アインハンダー

There was a time.
The great darkness had brought death and destruction
on all over the Earth and the Moon.
Then, bizarre aircraft that returned from oblivion
spread its wings and descended on the battlefield.
It was called… "Einhander".





注釈:

『オリオンの片腕』…銀河系中心から約3万光年、銀河円盤上に延びる渦巻の一つ「オリオンの腕」の中に太陽系は位置している。「太陽系を舞台に、猟師オリオンにも比すべき剛腕一つを振い闘うアインハンダー」をプレイヤーに想起させるべく、筆者(撃墜王エディ)が『アインハンダー・ツヴァイ』(仮称)のサブ・タイトルをこのように命名した次第である。

『ソラリア連邦』…第二次月戦争終結後、地球と月に住む人類はもはや敵対する者同士ではなく、太陽系The Solar Systemに生きる同胞であるとして、ソラリアSolariaの国名を名乗った。

『セプティ・ステラ』…地球の静止衛星軌道上に建設された七基のスペース・コロニーは、「七つの星」を意味するセプティ・ステラSepti-Stellaと命名された。「北斗七星」に因んだ名称でもある。

『アルタイル』…鷲座の1等星Al Tailに因む名称で、アラビア語で「飛ぶ鷲」を意味する。宇宙を雄飛する鷲は、アメリカ合衆国によるアポロ計画以来、宇宙開発の象徴であった。

『エドナ・エデン』…女性の名に多いエドナEdnaは、「回春」を意味するヘブライ語に由来している。エデンEdenは、旧約聖書にて人類の始祖アダムAdamとイヴEveが初めて置かれたとされる楽園のこと。「回春せる楽園」として、第二次月戦争の後、復興を果たした東京にこの名が与えられた。東京の旧称「江戸」に掛けた命名でもある。

『太陽の烏』…古代中国神話に、太陽に住む三本足の烏の話があり、黒点の存在に由来しているとする説がある。また、日本神話では神武天皇の東征に当たって、天照大御神(あまてらすおおみかみ、太陽のこと)のお告げにより神武天皇を導いた「八咫烏」(やたがらす)の話がある。

『月の鳩』…第二次月戦争に終結をもたらしたアインハンダーの存在はセレーネ、ゾードム両軍の記録から抹消された。しかし、終戦後にセレーネ地球奪回軍特別機動隊から除籍されたアインハンダーのパイロットたちは、世界に平和をもたらす『月の鳩』なる架空の伝説に託して、アインハンダーの記憶を後世に伝えたのである。

『ヒュペリオン』…ギリシャ神話のティタンTitan神族の一人に因む名称。ヒュペリオンHyperionは太陽の神ヘリオスHelios、月の女神セレーネSelene、曙の女神エーオースEosの父で、またオリンポスOlympos神族の長ゼウスZeusの伯父である。

『オシリス』…エジプト神話の冥府の王Osirisに因む名称。死者に対する審判を司る者であるとともに、不滅の生命力の象徴とされる。現世では滅びたゾードムの精神が生き続ける地下の帝国として、エドナ・エデンの秘密地下基地にオシリスの名が与えられた。

『アヌビス』…オシリスに仕える死者の神Anubisに因む名称。死者を審判に案内するとされる。古代エジプトでは、大犬座の1等星シリウスSiriusはアヌビス神として崇拝された。

『ヴェガ』…琴座の1等星Vegaに因む名称で、アラビア語で「落ちる鷲」を意味する。地球へ降下するアインハンダーの姿から命名された。



Einhander アインハンダー:プレイヤーが操作する機体の種類と性能

ソラリア連邦空軍『アルタイル』が敵軍『エニグマ』の拠点への奇襲攻撃作戦を決行するため、旧セレーネ軍の資料を基に復元、改良を施した大気圏内外両用戦術戦闘機『アインハンダー』。現在主力機として量産されている標準仕様機、特定の戦況への適性を強化した特殊仕様機、そして『アルタイル』が次世代主力機として開発中の試作機を含めた計8機種の名称と基本性能を以下に示す。




標準仕様機 : 最初のプレイから選択可能な機体

Helios (ヘリオス)初期装備:20mm機銃×1,搭載ガンポッド×3
戦闘中に敵機からマニピュレーターを奪取することができ、最終的に3種類のガンポッドを上・下・後から同時発射できる機体。火力と機動力ともに高い次元でバランスが取れており、またガンポッドの交換によりあらゆる戦況に対応可能な機体である。別名『太陽の烏』。
高速性能 B/加減速性能 B/機体制御 C/航続距離 C/火力 D〜S/装甲 C

Phoebe (フォーベ)初期装備:20mm機銃×2,搭載ガンポッド×1
固定武装の強化と操縦の簡略化を主眼として開発された機体。搭載可能なガンポッドは1種類のみで火力は低く、機動力もヘリオスに劣る。しかし、機体制御の安定性、燃費、装甲の強度は非常に優れており、確実な戦果を期待できる。別名『月の鳩』。
高速性能 C/加減速性能 C/機体制御 A/航続距離 A/火力 C/装甲 B

Hermes (へルメス)初期装備:20mm機銃×1,搭載ガンポッド×2
通常弾に加え、機体上下から2種類のガンポッドを同時発射できる。強力な攻撃に加えて全機種中最高のスピードを誇るが、高い機動力の分だけ燃料の消費が速く、装甲も薄く被弾には脆い。そのため戦果はパイロットの技量に大きく左右される。
高速性能 A/加減速性能 A/機体制御 D/航続距離 D/火力 A/装甲 D


特殊仕様機 : 一定の条件を満たしてクリアーすると使用可能な機体

Aphrodite (アフロディテ)初期装備:20mm機銃×3,搭載ガンポッド×3
ヘリオスをベースとした特殊仕様機。前方3方向(斜上・水平・斜下)に通常弾を発射可能。また、マニピュレーターの位置を前後上下8方向に調整可能。火力集中戦には不向きだが、広範囲に攻撃を拡散させ、装甲の薄い敵を効率良く破壊できる。
高速性能B/加減速性能 B/機体制御 C/航続距離 C/火力 C/装甲 C

Ares (アレス)初期装備:20mm機銃×2,搭載ガンポッド×1
フォーベをベースとした特殊仕様機。同一種類のガンポッドを取り続けると、2基連装のマニピュレーターから強力な攻撃を繰り出せる、火力集中戦向きの機体。敵の大火力攻撃に耐える装甲を持つが、その大重量のため動きが鈍く、燃料の消費も速いのが難点。
高速性能 D/加減速性能 E/機体制御 B/航続距離 D/火力 A/装甲 A

Persephone (ペルセフォーネ)初期装備:20mm機銃×1,搭載ガンポッド×2
ヘルメスをベースとした特殊仕様機。ボタンを押しっぱなしにすると、マニピュレーターを他機種の3倍まで伸ばすことができる。高い機動力とマニピュレーターが伸び縮みする間の時間差を利用して、前方の広範囲に強力なガンポッド攻撃が可能。アレスとは対照的に軽量化・省エネを徹底した機体だが、機体制御の不安定性と装甲の薄さという欠点を伴う。
高速性能 A/加減速性能 A/機体制御 E/航続距離 B/火力 A/装甲 E


試作機 : 『アルタイル』の最新技術を集約した極秘の次世代アインハンダー

Bahamut (バハムート)初期装備:20mm機銃×1,搭載ガンポッド×2
最近発見された旧セレーネ軍の最高機密資料を基に、幻のアインハンダー『アストライアーMk. II』が復活。初期携行弾数は全種類のガンポッドで9999発。超軽量・超高強度の宇宙合金『ミスリル』をまとい、主翼に加えて側面水平翼の後退角度まで変えられる制御機能を有するバハムートは完全無欠の戦闘機と呼ぶに相応しく、一刻も早い量産化が望まれる。
高速性能 A/加減速性能 A/機体制御 A/航続距離 A/火力 A/装甲 A

Crystaller (クリスタラー)初期装備:120mm光子砲×3,マニピュレーター×1
マニピュレーターでガンポッドを奪取するたびに特殊な光エネルギーが蓄積され、3門のフォトンカノンからエネルギー弾を放って攻撃する。ガンポッドを取っていない状態(第1段階)から20段階までエネルギー弾の威力が上昇してゆく。また、新しく奪取したガンポッドの種類によってオプション弾の性質が変化する。燃料補給を必要としない駆動システム、敵兵器のレーダー装置に感知されないステルス技術、目視不能の透明・軽量・高強度な非金属装甲など様々な新機軸を満載しているが、その詳細は最高機密として謎に覆われている。
高速性能 ?/加減速性能 ?/機体制御 ?/航続距離 ?/火力 ?/装甲 ?




各種性能の説明 : 各機種の特性を理解するために

「高速性能」…方向キーを入力しない状態での飛行速度を表す。高速性能の低い機体は、高速スクロール地帯では画面左端に追い込まれやすく、逃げ場を失ってしまう危険性が高い。逆にスクロールの遅い場面では、高速性能の高い機体は速度を落としておかないと燃料を無駄に消費してしまう上に、前方に突っ込んで被弾しやすくなるので要注意。

「加減速性能」…方向キーを入力したときの、細かい動きの機敏さを表す。加減速性能に優れる機体は、敵への接近・回避を繰り返す格闘戦に向いているが、欲張って動き過ぎると燃料の消費を速めてしまう。

「機体制御」…方向キーを入力して機体を動かすときの、機体制御の安定性を表す。スピードの速い機体のコントロールは難しく、激しく動き続けていると自機の攻撃命中率が著しく低下し、撃ち漏らした敵からの被弾に遭いやすい。

「航続距離」…燃料不足が深刻化している状態にあって、アインハンダーは武器弾薬に加え燃料をも敵機から奪わなければならない。とりわけ、重量の大きい機体やスピードの速い機体は燃料の消費が速く、こまめな燃料補給が必要となる。燃料の残量が少なくなると、スピードが急激に落ちて、機体制御も不安定になる。燃料が切れるとアインハンダーは墜落し、1ミスとなる。航続距離の長い機体は燃料を奪うために動く回数が少ないので、燃料補給の間に被弾・撃墜される危険を回避しやすい。

「火力」…通常弾とガンポッドの併用による攻撃力の高さを示す。火力集中が可能な機体を選択すれば、テクニック次第で高得点が狙える。一方、火力の低い機体を選択した場合、敵弾からの回避と、マニピュレーターによる近接攻撃と防御の技術が重要になる。

「装甲」…『アルタイル』が開発した新型アインハンダーには、敵からの被弾を一定程度まで耐えられる装甲が施されている。機種による最大耐久度の格差はないが、装甲の薄い機体は一発の被弾で耐久度が大きく減少してしまう。小火力の敵が大量出現して弾幕を張ってくる状況(俗に言う「雑魚ラッシュ」)では、装甲の強弱の差が生還率に大きく影響する。



Einhander アインハンダー:プレイヤーが操作する機体の種類と性能

プレイヤーが操作する機体『アインハンダー』は、ソラリア連邦宇宙空軍『アルタイル』が敵拠点への奇襲降下作戦のため、旧セレーネ軍の資料を基に復元・改良を施した戦術戦闘機シリーズの通称です。現在、主力機として量産されている標準仕様機の名称と基本性能を以下に示します。




Helios (ヘリオス) 多用途戦闘機 「太陽の烏」
『アルタイル』を代表する標準戦闘機です。基本兵装として機銃1門とマニピュレーター1基を備え、装備ガンポッドに加えて2種類の予備ガンポッドを搭載できます。このため、対空格闘戦、地上攻撃、偵察任務など多様な作戦用途に適応する反面、操縦と武器の選択・使用には熟練を要します。また、装備・搭載ガンポッドを大量に積載すると運動性能の低下を招くことになります。
機銃×1,ガンポッド装備箇所×1,搭載ガンポッド×3

Phoebe (フォーベ) 軽量戦闘機 「月の鳩」
武器および搭載電子機器の搭載量を抑え、軽量・安価かつ操縦が容易な戦闘機として開発された機体です。予備のガンポッドを搭載できないため、戦術の幅が制約されるという欠点があります。また、小型・軽量化で運動性能が向上した一方で機体構造の耐久度は低下しています。しかし、機銃が2門に増加され、ガンポッドの最大携行弾数もヘリオスの1.5倍に増加しているため、ヘリオスとほぼ同等の火力を確保しています。
機銃×2,ガンポッド装備箇所×1,搭載ガンポッド×1

Ares (アレス) 高性能攻撃機 「火星の鷹」
質・量ともに増強を続ける『エニグマ』地上軍の脅威に対抗するため、火力と耐久力の大幅な増強を狙って開発された機体です。マニピュレーターに加えて機体上部に設置したガンポッドマウントにもガンポッドを搭載できます。加えて、コックピット・エンジン・燃料タンクなど主要部を重装甲で保護しているため、地上攻撃性能に優れています。その一方で操縦体系は複雑であり、また対空戦闘機としては鈍重という欠点もあります。 機銃×1,ガンポッド装備箇所×2,搭載ガンポッド×2

最初のプレイ時に選択できる機体は以上の三種類に限られます。しかし、プレイ中に特定の条件を満たすことにより、自機のエディットが可能となり、各プレイヤーの特性により適合した性能の機体でプレイできるようになります。





Configuration of Einhander 自機の設定


『EINHANDER II』では、あらかじめ各種性能設定が行われている機体でプレイするだけでなく、プレイヤー自らの特性や好みに合わせて自機をエディットすることもできます。データファイルを作成してプレイすると、一度エディットした自機のデータを記録して、次回のプレイから「機種選択」モードで選択・プレイできます。



<自機の各種設定の方法と手順>

1. ガンポッドの装着箇所 (1箇所/2箇所)
2. 予備ガンポッドの搭載 (あり/なし)
3. 機関銃の装着数 (1挺/2挺)
4. 装甲の種類 (最初はA・B・Cの各タイプから選択)
5. 塗装のパターン (最初はサンプルパターンから選択)
6. 搭載機器(エクイップメント)の選択
7. 初期装備ガンポッドの選択
*データファイルには1〜5までの設定がセーブされます。設定6・7については、毎回プレイの前に選択します。また、設定4〜7については、プレイ中に特定の条件を満たすことにより、選択・設定できる機能の範囲が広くなります。


<各種設定の変更とその影響>

ガンポッドの装着箇所……「1箇所」を選択するとマニピュレーターに、「2箇所」を選択するとマニピュレーターと機体上部のガンポッドマウントにガンポッドを装着できます。
「2箇所」を選択すると、2種類の装備ガンポッドの組み合わせと使い分けにより攻撃力がアップし、高得点を狙えます。しかし、複雑な戦術構成が要求されることと、2種類のガンポッドを使用している間は機関銃を発射できないことから、戦果はパイロットの技量に大きく左右されます。

予備ガンポッドの搭載……「あり」を選択すると装備中のガンポッドの他に、予備のガンポッドを搭載できます。ガンポッドの装着箇所が1箇所のときは2種類、2箇所のときは1種類の予備ガンポッドを搭載できます。予備ガンポッドを搭載すると、ガンポッドの交換により刻々と変化する戦況に対応できます。しかし、ガンポッド交換のために操作が複雑になり、さらにガンポッドのストックを持ち過ぎると自機の機動性が低下するという問題が発生します。

機関銃の装着数……固定兵装の20mm機関銃(バルカン)を1挺装着したときは、攻撃力は小さくなりますが、弾数の消費が遅く、補給回数は少なく済みます。2挺装着したときは攻撃力が2倍に強化されますが、弾数の消費スピードも倍になります。また、常に機関銃1挺分の重量を余分に抱えることから、自機の機動性にとっては著しく不利となります。

装甲の種類……最初に用意されている3種類の装甲は、A(軽量)・B(標準)・C(重量)の各タイプに区別されます。Aタイプはアインハンダーの機動性を最大限に発揮できますが、被弾にはもろいという弱点があります。Cタイプはガンポッドなど強力な兵器による攻撃にも耐えられますが、機動性は低下します。

塗装のパターン……アインハンダーの迷彩塗装には作戦用途に応じて様々なパターンがあります。迷彩塗装のパターンを選択することにより、あるステージ、セクションでの敵機の攻撃パターンに変化が生じ、自機の危険回避率に影響します。

搭載機器(エクイップメント)の選択……アインハンダーに搭載する各種オプション機器(エクイップメント)を選択します。エクイップメントにはスピードを強化するもの、操縦の安定性を高めるものなど様々な種類が存在します。適切なエクイップメントの選択により、アインハンダーの機体自体の設定で生じた長所をさらに強化することも、また短所を補充することも可能となります。

初期装備ガンポッドの選択……ゲームスタート時に装備するガンポッドを選択します。ゲーム中に敵から奪取した機関銃(バルカン/ジュノー)とオプション兵装は、次回のゲームスタート時に選択・装備することができます。ただし、新規にデータファイルを作成した場合とデータファイルを作成しない場合は、機関銃はバルカンのみに限定され、またオプション兵装をゲームスタート時から装備することはできません。



Equipments:機体性能強化装置の種類


エクイップメントは、自機の性能を強化する特殊装置の総称です。敵機のコアユニットを破壊することにより、奪取・装着ができます。エクイップメントを装着中にガンポッドを奪取しても、エクイップメントが破棄されることはありません。




Fuel (フュエル)…反重力駆動エンジン専用燃料
アインハンダーの作戦続行に必要な燃料を補給します。敵機の種類により、一度に補給可能な燃料の分量には差があります。燃料の残量が20%を割ると警報が発せられるとともに、自機の制御が不安定になり、速度も低下します。完全に燃料が切れるとアインハンダーは墜落し、1ミスとなります。

Berserk (バーサーク)…火力増強装置
通常弾およびガンポッドの速射能力と、一発あたりの火力を強化します。バーサークの効果は装着直後から1ミスするまで継続します。

Gravide (グラビデ)…重力軽減化装置
反重力駆動システムの機能を強化します。機体を地表に引きつける重力の影響が小さくなり、自機の制御が安定し、燃料消費量が減少するとともに、地形接触による自機の損傷を防ぐことができます。グラビデの効果は装着直後から1ミスするまで継続します。

Haste (ヘイスト)…ロケットブースター
高速性能を大幅に向上します。スピードアップ効果には時間制限がありますが、機体に最大三基までヘイストをストックすることで、スピードアップ効果が長く継続します。ヘイストはR2(加速)ボタンで効果が発生し、L2(減速)ボタンで効果を中止できます。へイスト使用中は通常の加速・減速制御が使えなくなり、また燃料の消費が速くなります。

Reflec (リフレク)…電磁シールド
装着すると同時に機体全体が青色に発光する電磁シールドに包まれ、敵からの通常弾によるダメージを一定時間のあいだ無効化します。また、ガンポッドおよびその他高火力武器から強力な攻撃を受けた場合にも、ダメージが軽減されます。

Manipulator (マニピュレーター)
アインハンダーに装着されているものと同種のマニピュレーターです。特定の敵機が装備しており、ヘリオス使用時のみ二基まで奪取できます。ただし、敵機のマニピュレーターによる攻撃で、自機に装備中のガンポッドを奪取または破壊されるケースがあります。



Equipments:エクイップメント(搭載機器)の種類と性能


エクイップメントは、アインハンダーに搭載するオプション機器の総称です。ゲームスタート時に、搭載するエクイップメントの種類を選択できます。エクイップメントの効果はゲームオーバーするまで有効です。ガンポッドとは異なり、プレイ中にエクイップメントを交換することはできません。現在広汎に使用されているエクイップメントの種類とアインハンダーの各種性能に及ぼす影響について、以下に記します。




Haste (ヘイスト)…補助ロケットモーター
アインハンダーの加速性能を高める、小型のロケットブースターです。搭載時はアインハンダーの機動力が大幅に向上します。高速スクロール地帯でも行動・攻撃範囲が広がり、ガンポッドの搭載重量が増加しても自機のスピードが落ちないという利点があります。また、接近・回避を繰り返す一撃離脱戦法が効果を発揮します。一方、自機の操縦が難しくなり、敵機や地形・工作物に激突する危険性が増します。

Gravide (グラビデ)…反重力駆動調整装置
反重力駆動システムの作動を微調整し、アインハンダーの操縦性を高めます。自機が敵機や地形・工作物に接近するとセンサーが作動し、衝突を防止します。また、機体の方向安定性が高まるために、射撃の精度を向上させる効果が生じるとともに、被弾時にも機体の安定性を保ちます。ただし、全体的にスピードが抑制されるために高速スクロール地帯では行動範囲が狭まる、超高速で接近する敵機には対応しきれないなどの欠点もあります。

Berserk (バーサーク)…火力リミッター解除装置
ガンポッドに内蔵されている火力制御機構を解除し、ガンポッドの火力と速射能力を大幅に強化します。重装甲・重武装の敵を素早く排除し、敵弾による危険を回避しやすくなりますが、弾数の消費は速くなります。ガンポッド発射時に生じる凄まじい反動のために機体の安定性が損なわれるとともに、機体に蓄積されるダメージが大きくなります。

Reflec (リフレク)…電磁リアクティヴ・アーマー
アインハンダーの弱点であるコックピット周辺に、電磁力により浮上する透明の装甲パネルを貼り、敵弾によるダメージを軽減します。ガンポッド以外の小火力兵器によるダメージをほぼ無効化するために、無駄な回避行動を減らし、自機に有利な位置取りで効率よく攻撃ができます。しかし、防御範囲はコックピット周辺に限られるため、機体全体のダメージを軽減するものではないこと、そして敵機や地形・工作物との接触によるダメージの軽減にはそれほど効果がないことに注意を要します。

Dazzle (ダズル)…発光・照明弾投射器
1画面内の敵機による攻撃火力の合計が一定の数値を超えると、自機の動く方向とは逆方向に発光弾を自動射出します。発光弾は敵機のレーダーとミサイル誘導システムを欺瞞し、自機本体への集中攻撃を回避する効果を持ちます。また、強力な発光のために暗い場所での戦闘や、低視認性の迷彩を施した敵の発見にも使用できます。ガンポッドのヘッジホッグとは異なり、誘導ミサイル類だけでなく無誘導弾の回避にも有効ですが、敵弾を消滅することはできません。

Xtender (エクステンダー)…マニピュレーター延長ワイヤー
ガンポッドを装備しない状態で、マニピュレーターの射出距離を通常の2倍に延長します。このためにガンポッドを奪取するための余計な動きが減り、無駄な被弾を避けられます。また、ボタンを押し続けると射出距離は最大で通常の4倍に達し、ボタンを離すと自機の下方でマニピュレーターを振り回すことができます。

Fuel (フュエル)…ロケットエンジン専用増加燃料タンク
*ゲームスタート時に選択・装備することはできません。
極超音速への加速を要求されるスクランブル迎撃任務や地球大気圏外での戦闘を想定して、アインハンダーはロケットブースターを標準装備しています。ロケットブースター使用時に消費される燃料を長時間供給するには、機体内の燃料では足りず、増加燃料タンクの装備が必要です。この燃料が不足するとアインハンダーは加速・上昇能力を失い、地球大気圏外への脱出が不可能となります。



Gunpods:ガンポッドの種類


ガンポッドは、オプション武器の総称です。敵機のコアユニットを破壊することにより、奪取・装着ができます。ガンポッドを装着中にエクイップメントを奪取しても、エクガンポッドが破棄されることはありません。




<量産型のガンポッド>

*敵軍『エニグマ』に広く普及しているガンポッドです。装備あるいは搭載しているガンポッドと同種のガンポッドを奪取すると弾数が増え、耐久力も回復します。


Vulcan (バルカン)…携行弾数:600(ヘリオスは400)、連射式
性能的には旧式バルカンと比較してほとんど変化はありません。しかし、機種・装着位置に関係なく砲身が常に固定されるように改良され、命中率・速射能力が若干向上しています。

Cannon (カノン)…携行弾数:60(40)、単発式
新開発の可変型砲弾を採用、3段階のチャージ(貯め)によって120mm/160mm/200mm砲を撃ち分けられます。チャージ弾は破壊力がアップし、攻撃判定も拡大します。装甲の薄い敵多数に対しては非チャージ弾、大型・重装甲の敵にはチャージ弾といった、戦況に適応した砲弾の使い分けができます。

Wasp (ワスプ)…携行弾数:75(50)、連射式(上下とも)
上装備(追尾ミサイル)の場合、余剰となった弾(画面外に消えた敵を追尾していた弾)はランチャーに戻って再装填され、再度発射が可能です。下装備(高熱ロケット)の場合、発射されたロケットは、発射時にランチャーの正面に位置した敵機を上下30度の範囲内で追撃します。これらの改良によって、旧型ワスプと弾数は同じでありながら、無駄弾が少なくなり長時間使用できるようになりました。

Spreader (スプレッダー)…携行弾数:120(80)、単発式
通常は一度につき5発の散弾を上下80度の範囲に発射しますが、チャージによって散弾の発射数が増加し、飛散範囲も拡大します(2段チャージ:7発・100度/3段チャージ:9発・120度)。近距離の敵に全弾を当てる時はチャージなし、遠距離の敵多数にヒットさせる時はチャージ利用といった使い分けができます。

Grenade (グレネード)…携行弾数:60(40)、単発式
チャージによって破壊力がアップするとともに、着弾時の爆発の範囲を2段チャージで4倍、3段チャージで9倍まで拡大します。爆発は敵機への着弾に限らず地形接触によっても発生し、敵機が爆風に接触しただけでも攻撃判定が有効となります。

Hedgehog (ヘッジホッグ)…携行弾数:75(50)、連射式
炸裂した爆弾の火炎によって、敵機本体へのダメージに加えて敵弾(ガンポッド攻撃を含む)をも消滅できます。また、発射直後に自機をすばやく移動させると、敵機のレーダーが火炎を攻撃目標と誤認するため、敵弾の狙いをある程度逸らすことができます。

Blade (ブレード)…エネルギー量:600(40)
新型ブレードは発射ボタンを押さない状態でも刃が伸びており、ボタンを押し続けるだけで刃をさらに伸ばすことができます。刃を伸ばすために難しい操作(波動拳コマンド)が不要になりましたが、装着しているだけで常にエネルギーが消費されることに注意を要します。また、エンディミオン系列機(ヘリオス、フォーベ、アフロディテ、アレス)では、上下に装備を切り換える際に刃を振り回すことができます。

Riot (ライオット)…エネルギー量:120(80)
新型ライオットは電圧チャージの度合に関係なく一定の長い射程で攻撃できます。小型・多数の敵に対しても使い易く、また大型敵と対面するまでエネルギーを節約できます。チャージ(7段階)によって、電撃の貫通力と攻撃判定が大きくなります。



<特殊なガンポッド>

*特定の場所に秘蔵されているか、ごく少数の兵器にしか搭載されていないため、入手が困難な特別仕様のガンポッドです。なお、フラッシュ以外の新型ガンポッド7種類は開発中あるいはテスト中の段階にあり、最終的に3種類が実戦配備される予定です。


Flash (フラッシュ)…携行弾数:60(45)、単発式
口径可変型の新式カノンが早期に実用化したため、現在でも一部の兵器を除いて一般に供給されていない電磁光弾砲です。チャージ(3段階)によって、光弾の持続する時間を延長できます。自機を上下に移動させながらチャージ弾を発射すると、光弾が自機の動きをトレースするので、前方あるいは斜め下方向の広範囲に強力な攻撃が展開できます。

Anchor (アンカー)…携行弾数:45(30)、単発式 <KLEINさん設計>
錨(いかり)形の流体金属を、装備位置に関係なく前方に射出します。装甲の薄い敵機を高速で貫通する威力を誇り、また重装甲の敵機に命中すると流体金属が機体に粘着して、敵機の運動性能を大きく低下させます。アンカー装備中は自機の速度も低下します。

Discus (ディスカス)…携行弾数:不定(耐久力がなくなるまで有効)
特殊工作戦車グスタフの主力武器であった「レーザーディスカス」を小型化、対地・対空両用ガンポッドに改造したものです。上に装備すると自機の進行方向にまっすぐ、下に装備すると前方斜め下に円盤を有線操作で射出します。射出後、自機が上に移動すると下方向、下に移動すると上方向に円盤の軌道をコントロールできます。装甲の薄い敵機を容易に貫通し、重装甲の敵には一定時間円盤の刃が食い込みます。特に決められた弾数制限はなく、円盤がダメージの蓄積によって破損するまで攻撃できます。

Inferno (インフェルノ)…弾数制限なし <KLEINさん設計>
自機の燃料をエネルギー源として、高圧のプラズマジェットを噴射します。ボタンを押しっぱなしにする時間の長さで、ジェット噴射距離をコントロールできます。ジェットは初め前方に噴出した後、上装備の場合は前方斜め上、下装備の場合は前方斜め下方向へ曲がります。当然、ジェット噴射の回数が多くなるほど、燃料残量も少なくなります。

Nocturne (ノクターン)…エネルギー量:120(80)、単発式 <二足歩行猫さん設計>
敵機中枢機構の作動を異常化させ、敵機を攻撃不能・移動不能にする超音波を放ちます。上に装備すると後方、下に装備すると前方に超音波を放射し、チャージ(7段階)によって超音波の影響圏を調整できます。超音波の影響力は自機に近いほど高くなります。

Typhon (テュフォン)…携行弾数:45(30)、単発式
一度に四発の空対空ミサイルを、上に装備すると前方斜め上、下に装備すると後方斜め下方向に射出します。ミサイルは発射時のテュフォンの位置を中心とする同心円を描いて飛行し、軌道は発射後の自機の移動によって若干変動します。敵機に着弾するか発射後一定時間が経過するとミサイルは爆発し、攻撃判定が出ます。

Untouchable (アンタッチャブル)…携行弾数:300(200)、連射式 <藤原さん設計>
装着すると前方(上装備)または前方斜め下(下装備)方向に設定されたターゲットに向って、光・熱・音を全く発生しないニードルを発射します。アンタッチャブルは敵機のレーダーによる回避行動、防御ミサイルによる弾の消滅などの影響を全く受けずに、射程内に入った目標を確実に攻撃します。

X-stream (エクストリーム)…携行弾数:15(10)、単発式
自機周辺に荷電粒子のバリアを発生させ、バリアに接触する敵機・敵弾を消滅するだけでなく、画面上の敵機全てに一定のダメージを与えます。その効果は絶大ですが、バリアの発生にはかなりの時間を要し、またバリア発生時には自機もダメージを負います。



Gunpods:ガンポッドの種類と性能


 ガンポッドは、オプション武器の総称です。ガンポッドを装着する敵機のコアユニットを破壊することにより、奪取・装着できます。
 全てのアインハンダー戦闘機は固定兵装として20mm機関銃(Vulcan:バルカン)を装備しています。これに加えて、ゲーム中に奪取したガンポッドを次回のプレイから初期装備として選択・使用できます。
 全てのガンポッドに初期携行弾数と耐久度が決められており、弾切れ、あるいは耐久度を超えるダメージを受けると自動的に廃棄されます。また、不要となった装備中のガンポッドはガンポッド廃棄ボタンの入力により廃棄ができます。
 装備中または搭載中のガンポッドと同種のガンポッドを奪取すると弾数が増え、耐久力も回復します。ただし、一度に携行できるガンポッドの弾数には上限があります。また、装備・搭載するガンポッドの弾数(重量)が多くなりすぎると、アインハンダーの機動性が低下してゆきます。
 ガンポッドは、発射方式により自動連射式とチャージ発射式の二種類に分類されます。自動連射式のガンポッドは、ガンポッド発射ボタンを押し続けることにより連射ができます。チャージ発射式のガンポッドは自動連射ができませんが、ガンポッド発射ボタンを押し続けること(チャージ)により、さらに高威力の攻撃ができます。





<量産型のガンポッド>

*一般的な戦闘任務に使用され、広汎に普及しているガンポッドです。これらのガンポッドは敵兵器の主力兵装を構成しております。


Vulcan (バルカン)…弾数:初期800/最大1600(全機種共通) 自動連射式
[種別]……ガトリング式20mm機関銃
[特徴]……戦術戦闘機「アインハンダー」シリーズに共通の固定兵装として採用されている、多砲身回転発射方式の機関銃です。優れた速射能力と射撃精度により、空対空格闘戦から地上掃射まで幅広い用途に適応します。また、他種のガンポッドとの同時発射も可能です。陸上の各種装甲車両にとっては強力な近距離対空兵器となるため、超低空で侵攻するアインハンダーに備えて多数配備されています。
[弾道特性]……同時に使用している他種のガンポッドの装着位置によって銃弾の発射方向が変化します。他種のガンポッドが上部に装備されているときは前方斜め下、下部に装備されているときは前方水平方向に銃弾が発射されます。ガンポッド装着箇所が2つある機体では、常に前方水平方向に銃弾が発射されます。
[機体への影響]……砲身・弾薬ともに軽量であるため、アインハンダーの機動性を妨害することはほとんどありません。しかし、激しい機動を繰り返しながら発射すると、弾道の収束性が弱まり、威力・命中率が低下します。

Juno (ジュノー)…弾数:初期400/最大800(全機種共通) 自動連射式
[種別]……リボルバー式30mm機関砲
[特徴]……増加する重装甲の飛行車両への迎撃を主目的として開発された高火力の機関砲です。重量の増加を抑制するため単砲身のリボルバー回転発射方式をとっており、速射能力・携行弾数はバルカンに劣りますが、一発あたりの火力はバルカンを大きく上回ります。最初のプレイでは初期装備としては使用できませんが、ゲーム中に一度奪取すると、次回のプレイからバルカンに替えてジュノーを固定兵装として選択することもできます。また、バルカンを初期装備に選択したときは、ジュノーはオプション兵装として使用できます。
[弾道特性]……ジュノーを固定兵装として使用するときは、発射方式はバルカンと同一です。オプション兵装として使用するときは、上部装備で前方水平方向、下部装備で前方斜め下方向に砲弾を発射します。
[機体への影響]……バルカンと比べて砲身・弾薬がやや重いため、バルカン装備時に比べて機動性は低下します。また、激しい機動を繰り返しながら発射すると、射撃精度が大きく低下します。

Cannon (カノン)…弾数:初期45(30)/最大90(60) チャージ発射式
*弾数の表示で、カッコなしの数字は予備ガンポッド搭載機能がない機種、カッコ内の数字は予備ガンポッド搭載機能を持つ機種における携行弾数を表します。以下も同様です。
[種別]……可変口径式滑腔砲
[特徴]……砲弾自動選択充填機構に加え、砲身・砲弾口径可変機構をも有する滑腔砲です。無誘導ながらミサイル・ロケット兵器をはるかに凌ぐ高初速の砲弾は、一撃で装甲を破壊・貫通する絶大な威力を発揮します。また、発射ボタンを押し続けることで口径が3段階(120/150/180mm)に拡大し、さらに強力な砲弾を発射します。
[弾道特性]……機体上部に装備したとき、ガンポッド装着箇所が1つの機種は前方斜め上、2つの機種は前方水平方向に砲弾を発射します。下部に装備したときは、どの機種でも前方水平方向に砲弾を発射します。
[機体への影響]……砲身・砲弾を併せた重量は全ガンポッド中最大であるため、自機の機動性を大きく減衰させるという欠点を抱えています。また、発射時の大きな反動により機体が後方に弾かれるだけでなく、連続発射を続けると機体にダメージが蓄積する危険性があります。

Archer (アーチャー)…弾数:初期75(50)/最大150(100) 自動連射式
[種別]……短距離対空ミサイル・ランチャー
[特徴]……赤外線誘導による全方向追尾能力を有する、接近戦闘用の対空ミサイルを発射します。一度の攻撃指令で複数のミサイルを連続発射する機能を備え、戦況に応じて複数の目標への同時発射と単一目標への火力集中との2つの発射方式を選択できます。
[弾道特性]……機体上部に装備すると画面上の全ての目標にミサイルを発射し、自機の後方や画面奥の敵機にも攻撃できます。下部に装備すると、前方の目標のうち1つを自動選択して集中攻撃します。きわめて高い命中精度を有しますが、熱放射兵器(ヘッジホッグ、ブレード、その他のトラップ)により妨害されることがあります。
[機体への影響]……携行するミサイルの弾数が増えるにつれ、重量増加により自機の機動性が低下するおそれがあります。しかし、ミサイル発射時の反動は火薬式砲弾と比べてかなり小さく、連続発射を続けても機体に負担をかけません。

Lance (ランス)…弾数:初期75(50)/最大225(150) 自動連射式
[種別]……無誘導対地ロケット弾ランチャー
[特徴]……多数の無誘導ロケット弾を束状に発射する、面的制圧を目的とした対地攻撃ロケット弾ランチャーです。無誘導・低初速で命中率は低いですが、複数のロケット弾が高密度で爆発することにより敵機編隊を一挙に破壊します。本来は対地攻撃兵器として開発されましたが、低空を飛行する飛行機や戦闘・偵察用ポッドに対しても効果を発揮します。
[弾道特性]……機体上部に装備すると前方水平方向へロケット弾が発射され、弾は前方へ直進します。下部に装備すると、ロケット弾は前方水平方向へ発射されたあと、斜め下方向へ滑空落下します。敵機・地形・工作物への接触、または発射後一定時間の経過により弾頭が自動的に爆発し、瞬間的に爆炎を発生します。
[機体への影響]……短射程かつ誘導装置を持たない比較的軽量な弾であり、発射時の反動も小さいため、扱い易いガンポッドです。上下または前後へ素早く動きながら発射することで、広範囲に爆風の壁をつくるというテクニックもあります。

Spreader (スプレッダー)…弾数:初期90(60)/最大270(180) チャージ発射式
[種別]……対空散弾発射筒
[特徴]……扇状に高初速で散弾を撒き散らす、対空広域攻撃用のガンポッドです。小型高機動の航空機・飛行戦闘ポッド編隊を駆逐します。散弾の発射間隔を目標との距離によって自動調節する機能により、近接戦闘にも対応します。また、ボタンを押し続けて装填する弾数を増やし、一斉発射することで弾幕を形成します。
[弾道特性]……機体上部に装備すると後方へ、下部に装備すると前方へ散弾を発射します。チャージ発射すると一度に発射される弾数が増え、攻撃範囲も拡大しますが、弾の初速は低下します。
[機体への影響]……弾は軽量ですが、発射筒が大きく重量があるため、装備・搭載時は自機の機動性が少し低下します。また、発射筒の大きさを利用して、上方または下方から自機を狙う弾から機体を防御することができます。

Meteor (ミーティア)…弾数:初期45(30)/最大90(60) チャージ発射式
[種別]……短距離空対地ミサイル発射機
[特徴]……レーザー誘導装置を有する空対地ミサイルを発射する、戦車・装甲車両の撃破を目的としたガンポッドです。弾頭に大量の整形炸薬を充填しており、一撃で敵機を装甲ごと爆砕する大火力を誇ります。次弾の装填・発射には時間を要しますが、ボタンを押し続けることで、最大3つの異なる目標へ同時に攻撃できます。
[弾道特性]……機体上部に装備すると前方の目標へ、下部に装備すると後方の目標へミサイルを発射します。対地攻撃専用兵器のため、自機よりも高い位置にいる目標や高速で空中を飛行する目標には攻撃できません。また、飛行速度が遅いため、目標に到達する以前に敵弾に迎撃・破壊されることがあります。
[機体への影響]……発射機・ミサイル弾ともに大重量のため、装備時の自機の機動性は大きく低下します。また、ミサイル発射前は目標決定のため一時停止する(方向キーを入力しない)必要があるため、その間合いに自機が狙い撃ちされる危険性があります。

Hedgehog (ヘッジホッグ)…弾数:初期75(50)/最大225(150) 自動連射式
[種別]……フレア・ディスペンサー
[特徴]……超高温の火球を発生する小型爆弾を射出する一種の防御兵器です。火球の発する高熱により、敵機の火器管制システムや熱感知による誘導ミサイルを欺瞞し、自機本体への攻撃を妨害できます。また、一定時間効果が持続する火球は敵弾を消滅させ、さらには敵機の装甲・指令系統を溶融、破壊することもできます。
[弾道特性]……機体上部に装備すると自機の真上に、下部に装備すると自機の真下に爆弾を投射し、爆弾は至近距離で炸裂します。一度爆弾を射出した後に自機を素早く移動させることでトラップが形成され、無人兵器に対して特に有効です。
[機体への影響]……射出機・爆弾ともに小型軽量であることも、敵弾からの回避と防御に有利な状況を作ります。しかし、自機正面への爆弾の射出はできないため、バルカンなど他の前方攻撃兵器を持たない状況下では、最大の弱点であるコックピットへの攻撃には特に注意が必要です。

Blade (ブレード)…弾数:初期600(400)/最大1800(1200) チャージ発射式
[種別]……近接戦闘用レーザーブレード
[特徴]……剣状に放出したレーザーにより敵機を刺突する格闘戦用の兵器です。ブレードを使用するには、相対速度において敵機を大きく上回っていなければならず、加えて接近に伴うリスクを負います。しかし、レーザー刃の高い熱エネルギーは重装甲をやすやすと貫き、また刃に触れた敵弾を瞬時にして消滅させます。
[弾道特性]……装備すると自動的にレーザー刃が形成され、エネルギーが少しずつ消費されます。ボタンを押し続けている間は刃がさらに延び、複数の敵機を同時に貫通することもできますが、エネルギー消費が速くなります。ガンポッド装備箇所が1つのみの機種では、上下に装備を切り換える際に刃を振り回し、後方から接近する敵機・敵弾をも切り裂くこともできます。
[機体への影響]……全ガンポッド中、最小最軽量であるがために、高速で接近・回避を繰り返す一撃離脱戦法が最も有効となります。しかし、一度に攻撃できる目標がきわめて少なく、また小型ゆえに敵弾を防御する範囲も小さいため周囲の敵機から集中射撃を受けやすく、攻撃失敗は即撃墜につながります。

Riot (ライオット)…弾数:初期90(60)/最大180(120) チャージ発射式
[種別]……流量可変式電磁衝撃砲
[特徴]……高圧の電撃により、敵機の指令系統および中枢機構に直接ダメージを与え、敵機を内部から破壊する兵器です。ボタンを押し続けることで充電時間を増やし、さらに広範囲に電撃を放つこともできます。また、電撃に直接触れていない敵機の内部機構に対しても、誘導電流・静電誘導などの効果により過電圧を発生させ、ある程度のダメージを与えられます。
[弾道特性]……機体上部に装備したとき、ガンポッド装着箇所が1つの機種は前方斜め上、2つの機種は前方水平方向に電撃を放出します。下部に装備したときは、どの機種でも前方斜め下方向に電撃を放出します。電撃の強度と、電撃が直接または間接に影響を与える範囲は、チャージ(3段階)の度合いによって変化します。
[機体への影響]……電撃の放出により自機がダメージを負うことはありませんが、逆に敵機から電撃を直接浴びせられれば、即撃墜となります。また、電撃に近づいても相当のダメージを負います。実弾兵器ではなく、また電撃放出器自体もそれほど大重量ではないので、自機の機動性を減殺することはありません。


<特殊ガンポッド>

*特定の作戦任務専用に開発されたガンポッドであり、その配備状況および搭載兵器の種類は限定されています。


Flash (フラッシュ)…弾数:初期45(30)/最大90(60) 自動連射式
[種別]……80mm電磁加速砲
[特徴]……砲身に高圧の電流を流し、生じた電磁力で弾丸を加速発射するレールガンです。火薬式銃砲に数倍する超高初速で発射される弾丸は、その莫大な運動エネルギーが目標命中時に熱に変換され、超高温のガスと化して装甲を溶融・貫通します。また、レールガンは軽量・小口径の砲身、簡素な機構という利点を有します。しかし、搭載兵器には大型高出力の発電機を要するため、アインハンダーのような小型・軽量の航空機への搭載には不向きとされています。
[弾道特性]……機体上部に装備すると前方水平方向へ、下部に装備すると前方斜め下方向へ弾丸を発射し、空中・地上いずれの目標にも攻撃ができます。カノン砲弾のような大量の装薬を持たない、ごく軽量の弾丸を使用するため高速連射が可能なこともレールガンの特徴です。
[機体への影響]……レールガンの特徴である超高初速の弾丸発射能力は、発射時に凄まじい反動と衝撃波を生じることにもなります。そのため、発射時にアインハンダーの機体は激しく後方に弾かれ、瞬間的に行動の自由を失います。さらに、連続発射により機体に大きなダメージが蓄積されていきます。そして、発射時の衝撃波から生じる大きな騒音により、自機の存在が敵に発見され易くなり、結果的に敵の素早い反撃を招くというリスクを伴います。

Pixie (ピクシー)…弾数:初期45(30)/最大90(60) チャージ発射式
[種別]……浮遊型誘導爆弾投下システム
[特徴]……レーザー誘導装置を取り付けた空中浮遊爆弾を多数投下し、至近距離にある敵機編隊を崩す目的で開発されたガンポッドです。ボタンを押し続けることで爆弾の投下数を調節し、敵機の数量や装甲の強度に対応した攻撃ができます。空中浮遊爆弾の滞空時間が長いことから、空中の敵にも対応でき、地上の敵による対空砲火の狙いを逸らすこともできます。しかし、爆弾のコントロール方法の複雑さと、爆弾単発あたりの価格が高いことから、普及率は低水準に止まっています。
[弾道特性]……機体上部に装備すると前方水平方向へ、下部に装備すると前方斜め下方向へ爆弾が投下されます。爆弾の誘導方向は自機の動きによってコントロールできます。自機が上昇すると爆弾の落下速度が増し、下降すると爆弾の滞空時間が長くなります。また、自機がバックする(画面左方向へ動く)と各爆弾の間隔が広がり、前進する(画面右方向へ動く)と各爆弾の間隔が狭まります。これらの操作によって、広域攻撃、単一目標への火力集中のいずれにも威力を発揮します。
[機体への影響]……搭載する爆弾の重さから搭載中は自機の機動性が少し落ちますが、投下装置は比較的軽量のため、爆弾を投下するにつれて機動性が回復します。激しい機動をしながら爆弾を投下すると、爆弾の目標への到達時間が遅れます。

Wyvern (ワイヴァーン)…弾数:初期・最大30(20) 自動連射/チャージ不可能
[種別]……発達型長距離空対空ミサイル
[特徴]……『エニグマ』空軍の最新鋭戦闘機に搭載されているとみられる長距離対空ミサイルです。ロケットエンジンノズルの噴射方向を自在に変更でき、飛行機と同様の高度な運動性能を誇ります。予測困難な飛翔経路、長い追尾時間、そしてレーザー誘導の精確さから、「回避不可能兵器」として恐れられています。
[弾道特性]……装備すると自機前方の1点に照準が現れ、照準に敵機をロックオンした状態で発射が可能となります。発射されたミサイルはロックオンした敵機を追尾・攻撃します。敵機が画面外に回避すると、ミサイルは自動的に目標を画面内にある他の敵機に切り換えます。ミサイルに最初の目標を追尾させ続けるには、一度ロックオンした敵機の動きを自機が追跡し、常に敵機を画面内に置いておくことが必要です。先に発射したミサイルが敵機に命中、もしくは一定時間経過後に爆発するまで次のミサイルは発射できません。
[機体への影響]……ワイヴァーン1発あたりの重量はアーチャー5発分の重量とほぼ同じであり、他種のガンポッドと同時に搭載・装備する場合は重量増加に注意を要します。爆発の範囲は大きく、爆風の持続時間も長いために、自機が爆風に巻き込まれてダメージを負う危険性もあります。

Inferno (インフェルノ)…弾数:初期・最大3(全機種共通) 自動連射/チャージ不可能
[種別]……空中発射核弾頭ミサイル
[特徴]……『エニグマ』空軍宇宙師団の最新鋭迎撃戦闘機に搭載されるといわれる戦術核ミサイルです。アインハンダー戦闘機編隊を地球大気圏内突入の段階で迎撃、一挙に壊滅させるために開発されたと推測されています。
[弾道特性]……ワイヴァーンと同様、装備すると自機前方の1点に照準が現れ、照準に敵機をロックオンした状態で発射が可能となります。発射された後のミサイルの操作方法もワイヴァーンと同様です。目標に着弾もしくは一定時間経過後に核弾頭が爆発します。爆風の範囲は画面全体に及び、自機もダメージを負うことになります。
[機体への影響]……爆心に近い位置にいるほど、敵機および自機へのダメージは大きくなります。たとえノーダメージ状態のアインハンダーといえども、至近距離でその爆発に自らを巻き込めば自滅はほぼ確実となります。なお、発射前に弾体が被弾しても信管は作動しないため、装備中に弾頭が爆発することはありません。



Einhander's Structure / Damage and Kill / Controller



Einhander's Structure アインハンダーの構造



アインハンダー戦術戦闘機は、奇襲降下作戦における数々の過酷な戦況を耐え抜くために、きわめて高度な生存性を有しています。しかし、『エニグマ』軍の圧倒的な戦力の前には完全な防御は望めません。自機の構造を熟知し、弱点となる箇所へのダメージを最小限に止めるように行動することが、攻略するための最大のポイントとなることでしょう。



<アインハンダー各ユニットの構造>

機首・コックピット (機体前部)
合金装甲材による防御が不可能なために、アインハンダー最大の弱点となっているユニットです。炸薬弾頭、電磁兵器、光学兵器などに対してきわめて脆弱であり、一発の被弾が即撃墜につながる危険性が高くなっています。

可動式反重力駆動システム (機体上部)
アインハンダーの長距離にわたる超低空侵攻能力を支える、出力可変方式の反重力ユニットです。炭素繊維複合材などによる軽量の装甲板で保護されており、炸薬弾頭や非実弾兵器に対してある程度の耐性を有します。しかし、装甲厚が薄いために徹甲弾頭には弱く、被弾した瞬間に操縦不安定に陥ることがあります。

ジェット/ロケット・エンジン機構 (機体後部)
アインハンダーの加速・高速性能を支えるエンジンユニットであり、ジェットとロケットの併用によりアインハンダーは大気圏内外双方での作戦能力を有します。実弾兵器では容易に破壊されない高強度鋼材が用いられていますが、電磁力や熱エネルギーによる攻撃には弱くなっています。この部分にダメージが蓄積するとパワーダウンにつながり、自機の機動性が低下します。

胴体・主翼構造 (機体下部)
アインハンダーの胴体と主翼は一体整形されており、高い強度と空力性能を両立させています。外皮の装甲板には作戦用途に応じて材質の異なる様々な種類の合金が用いられています。装甲板の種類の差異により、敵の各種兵器に対する耐久度が変化します。

マニピュレーター
「アインハンダー(一本腕)」の俗称の所以である、ガンポッドを奪取・装備する機器です。あらゆる兵器による攻撃を受け付けない驚異的な強度を誇る超合金材で護られており、シールドとしても利用できます。ガンポッドを装備していない状態では機体下部を保護し、○ボタンにより収納されると機体後部を保護します。




Damage and Kill ダメージとミスについて



アインハンダーがダメージを受けると、画面左上に表示されるライフゲージが減少します。ダメージが蓄積し、耐久度の限界を超えるとアインハンダーは撃墜され、1ミスとなります。1ミスするとRESTART画面に切り替わり、残機の数が表示されてから、撃墜された地点から2分の1画面分戻った場所からゲームが再開されます。残機が無くなるとCONTINUE画面に切り替わり、コンティニューしてゲームを再開するか、ゲームを終了するかを選択します。
アインハンダーがダメージを受け、撃墜される条件を以下に示します。




敵の兵器による攻撃を受けたとき
敵はガンポッドを含むさまざまな兵器でアインハンダーを迎撃します。兵器の種類と命中箇所の違いにより、アインハンダーが受けるダメージ量に変化が生じます。中型以上の敵には、ガンポッドの他にも特殊な兵器を装備している場合があります。こうした兵器はアインハンダーを一撃で撃墜する破壊力を有し、危険です。

敵の機体や工作物に接触・衝突したとき
敵機の機体や堅固な構造の工作物に接触・衝突した場合にもアインハンダーはダメージを受けます。一般的に、敵の兵器に被弾するよりもダメージは大きくなります。工作物のなかにはアインハンダーとの接触によって発動、大ダメージを与えるトラップも存在します。なお、マニピュレーターによる機体・工作物への接触でダメージを受けることはありません。

天井・壁・床に接触・衝突したとき
機体の一部が天井・壁・床に接触・衝突した場合にも、アインハンダーはダメージを受けます。天井・壁・床と接触する時間が長くなるほど、機体へのダメージは大きくなります。工作物と同様、天井・壁・床にもトラップが仕掛けられていることがあります。マニピュレーターによる接触ではダメージを受けません。

兵器の発射による機体への負荷
アインハンダーが装備するガンポッドのなかには、発射時に強烈な反動を生じるため、アインハンダーの機体構造や搭載機器に過大な負担を与えるものがあります。こうしたガンポッドを長時間連射すると、自機の機動に悪影響を及ぼすほか、機体内部にダメージが蓄積してしまいます。




Controller コントローラーの基本操作




方向キー:自機の移動
SELECTボタン:使用しません
STARTボタン:ポーズ/タイトル画面に戻る
□ボタン:機関銃の発射/ガンポッド2の発射
×ボタン:マニピュレーターの射出/ガンポッド1の発射
○ボタン:ガンポッド1・2の上下装備位置を切り換える
△ボタン:ガンポッド1の廃棄
L1・R1ボタン:装備ガンポッドを切り換える
L2・R2ボタン:自機の速度(4段階)を変更する(L2…減速、R2…加速)


<その他での操作>

方向キー:コマンドの選択
SELECTボタン:使用しません
STARTボタン:コマンドの決定
□ボタン:使用しません
×ボタン:コマンドのキャンセル
○ボタン:コマンドの決定
△ボタン:使用しません
L1・R1ボタン:使用しません
L2・R2ボタン:使用しません



Battlefields 戦場:各ステージの状況


ソラリア空軍特別攻撃隊『ヴェガ』が今回のアインハンダー降下作戦の対象として指定している各々の戦場について、その概況を以下に説明します。




Stage 1 : Megalopolis "Edna-Eden" 都市エドナ・エデン


「新市街」…進行方向:左→右 スクロール速度:C (速いA←→E遅い)
陽光と慈雨と新鮮な空気を生むスクリーン・ドームに覆われるこの都市は、甦った地上の楽園と称され、平和と繁栄を誇っていた。しかし、旧ゾードム帝国軍の秘密地下基地『オシリス』から突如出現した改造兵士たちの魔手により、市街は『エニグマ』の一大前線基地と化した。残存都民が避難し抵抗を続けるこの地区には、大量の「秘密警察」が放たれ、反乱分子の掃討に当たっている。

「C.B.D.(中枢地区)」…進行方向:左→右 スクロール速度:D
(新市街から上方向にスクロールした後に突入)
スクリーン・ドームの支柱であり、またエドナ・エデンの象徴でもある「ゼニス・タワー(天頂塔)」を中心に、壮麗な大聖堂にも似た高層ビルが林立する都心地区である。摩天楼の群は今や『エニグマ』の情報管制センターへと変貌、北東戦線における軍の司令塔、そしてソラリア連邦軍の撹乱と分断を目的とした虚偽情報の発信地となっている。

ソラリア連邦の正規軍による都市部への反攻を予期して新たに製造された、対地・対空両用飛行戦車(中ボス)が出動。上下の移動制限が無いオープンスペースでの戦闘となる。

「旧コンビナート地区・基地オシリス」…進行方向:左→右 スクロール速度:B
(C.B.D.から下方向にスクロールした後に突入)
月戦争時代に軍需工場が多数立地していたかつての湾岸工業地帯。月戦争終結後長い間廃墟となっていたが、2493年1月の隕石落下事件により基地オシリスが覚醒すると、再びエニグマの兵器工場として稼動を始めた。新兵器の保護と搬送にあたる「秘密警察」の精鋭部隊が、侵入者を排除するべく厳重な警戒体制を敷いている。

基地オシリスを動かすセントラル・コンピューター『アヌビス』はアインハンダーの侵入を察知すると自己防衛システムを起動、戦闘形態に変形した作業ロボット(ボス)に攻撃を指令する。



Stage 2 : Submarine "Aerotrain" 海底アエロトラン


現在の地球における最も重要な遠距離運輸・交通手段は、海中のチューブ・トンネル内を浮上走行するガスタービン駆動列車(アエロトラン)である。陸と空からの襲撃を受けない安全性と、軽量な車体による高速性を誇るこの海中弾丸列車が『エニグマ』海軍に占拠・接収されるに及んで、ソラリア連邦軍は補給線喪失の重大危機に直面している。


「支線トンネル」…進行方向:左→右 スクロール速度:C <敵機大量発生地帯>
基地『オシリス』に隣接するステーションと、地球各地の『エニグマ』軍前線基地を結んで、物資と兵器を輸送するアエロトランが運行されている。アインハンダーが『アヌビス』の防衛システムを破壊する寸前にエドナ・エデンから出発した列車は、南西方向、太平洋上の海軍基地『リバイアサン』に向かう模様である。西太平洋本線に入るまでの支線では列車は高速運転に入れないため、「海兵隊列車警備部」の戦闘ポッドが列車を護衛する。

エドナ・エデンからの支線が西太平洋本線と合流する地点で、列車中間部に連結されている特殊戦闘車両(中ボス)が列車から分離、本線脇の待避線へアインハンダーを誘い込む。戦闘車両はトンネル内部を急前進・後退、そして上下移動しながらアインハンダーを襲撃する。

「本線トンネル」…進行方向:左→右 スクロール速度:A
アインハンダーの追跡を一旦逃れた列車は本線へと突入、最高時速800km/hの超高速運転に入る。トンネルの上下幅は狭くなり、アインハンダーは対向車線への移動を余儀なくされる。各車両の側面に装着された多目的ランチャーからロケットや戦闘ポッドが絶え間なく発射され、さらにトンネルの天井と床面からも迎撃用マニピュレーターが飛び出し、アインハンダーの行く手を遮る。

アインハンダーが列車最前部に到達すると、先頭の車両(ボス)が列車から分離する。分離した車両と後の列車の間にできたスペースにアインハンダーが入り込むと、車両は戦闘形態に変化、一定時間で配置を変える5基の砲塔(1基は司令塔)による攻撃を行う。



Stage 3 : Navy Base "Leviathan" 海軍基地リヴァイアサン


月戦争時代、旧ゾードム軍は月から降下する航空機部隊への対応に追われ、大規模で戦略的な海軍を持ち得なかった。ソラリア連邦成立後も、海底列車トンネルや海底油田・鉱山の防御に必要最低限の戦力が割かれたに過ぎなかった。『エニグマ』は広大で防御が手薄な海洋に狙いをつけ、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)による戦略核攻撃艦隊を構築しつつある。


「潜水艦ドック」…進行方向:左上→右下 スクロール速度:E
水深1000mに位置する基地最下層部には、潜水艦建造ドックが設けられている。アインハンダーは、『セプティ・ステラ』および月への攻撃を目的とする星間弾道ミサイル(ISBM)を搭載するという新型艦の偵察任務を命じられる。だが、不規則に水量が増減するプールの中を暗中模索するアインハンダーを待ち構えていたのは、深海魚の如き奇怪な姿をとった戦闘艇の群れだった。

潜水艦ドックの最深部に位置する試作艦試験用プールには、最新型の潜水空母/海母(かいぼ)艦(中ボス)が進水しており、兵装テストが行われている。プールに水を満たした状態(海水中)での魚雷と水中戦闘ポッドの発射、そして水が引いた状態(海面上)での偵察・哨戒用空中浮遊ポッドと小型艦載戦闘機の発射の最終テストを、アインハンダーを標的として実行する。

「エレベーターホール」…進行方向:下→上 スクロール速度:D
基地最下層から最上層を結んで、基地内の移動と運搬のためのエレベーターが通じている。広大なエレベーターホールの内部には作業用ポッド/マニピュレーターが多数配置され、基地内の侵入者に対する迎撃システムをも兼ねている。幾重もの複合装甲に覆われた堅牢なエレベーターボックスに守られて、未確認の新型ガンポッドや艦載戦闘ポッドまでもが搬送されている。

エレベーターホールを昇り切って到達した最上層部は、海上の空港となっている。海上を脱走するアインハンダーの行く手を、飛行艇(ボス)が阻止する。空中からの機銃掃射と機雷散布、攻撃を受けにくい海水面下からの対空ミサイル発射など、多量の中小火力兵器を高速移動しながらバラ撒き、アインハンダーを翻弄する。



Stage 4 : Internment Camp "Neu-Belsen" 強制収容所ノイ・ベルゼン


『エニグマ』軍の捕虜となったソラリア連邦軍兵士を収容し、サイボーグへと改造された捕虜たちを強制労働に従事させている恐怖の監獄大工場である。身も姿も変わり果てたかつての戦友たちの魂を鎮めるため、「死神」アインハンダーは地獄への門を突破する。兵器生産ロボットや人型戦車と化した幽鬼たちの群れ、そして彼らの造る新兵器の数々がアインハンダーを奈落の淵に引きずり込んでゆく。


「囚人棟5号」…進行方向:左→右 スクロール速度:D (敵機大量発生地帯)
拘束衣ならぬ作業用パワード・スーツを着せられた改造兵士たちが、24時間体制のもと兵器生産に従事する囚人棟の一つである。都市部に潜伏し、住民を根こそぎ殺戮する人型戦車の生産で悪名高いこの囚人棟は「スローターハウス・ファイヴ(屠殺場5号)」の異名を取っている。かつての友軍機であるアインハンダーを目の当たりにした囚人たちの間に大パニックが発生、生産統制システム、作業用ロボット、そして未完成兵器の全てが暴走を始める。

囚人棟5号では、市街地における建造物の破壊を目的とした格闘型の大型歩行戦車(中ボス)の生産が始まっていた。陸軍の受領に向けて棟内で待機していたはずの新造車が、セキュリティ・システムの誤作動で突然動き出し、アインハンダーを囚人棟もろとも破壊しようとする。

「中央監視塔内部」…進行方向:左→右/縦方向/右→左/縦方向・・・の順に視点変化 スクロール速度:D
六つの囚人棟が形作る正六角形の中心点には、収容所の全域を一望監視する巨塔が聳え立っている。工場生産の機能中枢を破壊するべく、アインハンダーは塔の頂上まで続く螺旋状のスロープ通路へと侵入する。急カーブの続く山道の如く、ある時は左手、ある時は右手の壁に隠れた死角から敵機が突然現れ、眼前に急接近する。

監視塔の頂上へあとわずかの地点で、塔全体に原因不明の激しい振動が発生する。アインハンダーは止む無く非常口から塔を脱出するが、この非常事態に緊急発動した飛行戦車(ボス)によって発見されてしまう。飛行戦車と護衛機はアインハンダーを地上まで追い詰めてゆく。

飛行戦車は上空から60秒ほど垂直降下した後、地上に着地する。そこで地上走行戦車に形態を変化、より強力な攻撃を開始する。飛行戦車を着地する前に撃破したか否かによって、ステージ5前半の戦場が異なってくる。


Stage 5 : Space Force Base 宇宙空軍基地


宇宙空間に存在するソラリア連邦本部『セプティ・ステラ』の直接攻撃を最大の目的とする、『エニグマ』宇宙空軍最大の基地である。戦争当初、宇宙空軍は専らISBM(星間弾道ミサイル)攻撃を行うのみの存在に過ぎず、ミサイルは宇宙空間でことごとく捕獲・撃墜されて失敗に終わっていた。だが、宇宙空軍はISBMに代わる新兵器・新戦術による大作戦を実行しようとしている・・・・・・。


「護衛機基地」…進行方向:左→右 スクロール速度:C
<ステージ4のボスを60秒以内に破壊した場合のルート>
ロケット発射台から打ち上げられる大気圏外機を、低空域において護衛する目的で編成された迎撃戦闘機部隊の発進基地である。多数の護衛機と飛行型戦闘ポッドが配備されているが、アインハンダーは基地上空を通過するため地上からの対空攻撃を避けやすく、比較的突破しやすいコースとなっている。

「格納庫地区」…進行方向:左→右 スクロール速度:C
<ステージ4のボスを60秒以内に破壊できなかった場合のルート>
ロケット燃料や戦術ミサイルなど大気圏外機に搭載する物資の備蓄を担当するブロックである。また、通常の空軍機を大気圏外進攻仕様に改造する作業もここで行われている。空からの爆撃・攻撃を見越した重武装・重装甲の対空攻撃車両で固められている上に障害物も多く、突破には高度な危険回避能力が求められる。

ロケット発射台地区周囲は要塞線で防御されている。上下4列に配備された砲塔式砲座からは、特別に火力強化されたガンポッドなどの兵器が数種類のパターンに沿って発射される。この戦闘では視点が縦方向に変わり、自機が装着するガンポッドの発射方向が一部変化する。また、破壊した砲座に画面上の位置を合わせ、マニピュレーターを射出するとガンポッド奪取が可能となる。

「ロケット発射台地区」…進行方向:左→右 スクロール速度:E (敵機大量発生地帯)
「ゾードムの復讐兵器」と恐れられるISBM発射基地を母体に拡張を続けるこのブロックは、一年足らずの間に大きく変貌を遂げていた。ミサイル発射台は今や大気圏外ロケット機発射台へと発展した。そして、各種の空港特殊車両を大改造して誕生した基地防衛機甲部隊が、第一陣出撃まであと数分と迫る大作戦の決行のため、アインハンダーに総火力攻撃を浴びせかける。

地上部隊との戦闘に時間を費やしたアインハンダーは、僅差で作戦開始時間に遅れてしまう。既にロケット発射台から飛び立ってしまった航空機部隊を追撃するアインハンダーの前に、迎撃飛空艦(ボス)が立ち塞がる。迎撃飛空艦は目標地点までの飛行と作戦指揮を担当する母機1体と、目標地点で母機から切り離される攻撃専用の子機2体から構成される。母機を撃墜するまでに要した時間によって、ステージ6の作戦行動に変化が生じる。


Stage 6 : Operation "Sonnenspeer" 「ゾンネンシュペーア」作戦


迎撃航空艦の猛攻にもがくアインハンダーを尻目に、無数のISCMと宇宙戦闘機が虚空へと姿を消していった。攻撃目標は地球衛星軌道上のアインハンダー母艦。アインハンダー隊が飛び立ち、そして帰る巣を失えば、『アルタイル』によるアインハンダー地球降下作戦は水泡と帰し、ソラリア連邦軍は全ての望みを絶たれてしまう。


「成層圏:迎撃航空団」…(行動範囲4画面、自機の機動やや困難)
<ステージ5のボス撃退時間により、敵出現数と戦闘時間の長さが変化>
ISCM発射基地の上空を防衛する精鋭迎撃機部隊は、加速能力・最高速度・上昇能力そして攻撃能力のいずれもアインハンダーを凌ぐ重量迎撃機と、驚異的な機動性能を誇る軽量戦闘機から構成されている。最強の大気圏内ジェット戦闘機軍団は、これまで幾多のアインハンダーの帰路を絶っている。

「中間圏:ISCM/大気圏外ロケット戦闘機」…(行動範囲4画面、自機の機動きわめて困難)
<クリア条件:3分00秒間の戦闘で一定数以上のISCM撃墜>
アインハンダー母艦を破壊するべく開発された新型ISCMの正体は、マッハ12まで加速するスクラム・ジェットエンジンを備える母機により運搬、射出されるロケット宇宙航空機だった。ロケットブースターを起動し、ISCMと護衛機の大群の背後にすがりつくアインハンダーは、この最速最終のレースに勝利できるか?

「熱圏:アインハンダー母艦防衛戦」…(行動範囲9画面、超低重力圏での戦闘)
<クリア条件:5分00秒以内にアインハンダー母艦を救出>
アインハンダーはISCMの脅威から救ったはずの母艦から緊急帰還命令を受けた。謎のアインハンダー隊が突如出現、母艦への攻撃を開始したという。彼らは何者で、何処から、何故現われたのか?母艦に残るわずかな僚機とともに、アインハンダーは謎のアインハンダー隊の襲撃を阻止しようとするが……。
(画面内の僚機アインハンダーとは装備ガンポッドの交換、救護により協調攻撃が可能)


Stage 7 : Dark Side of the Moon 狂気の月へ……


アインハンダー母艦を襲撃した謎のアインハンダー隊の正体。それは、地球と月の間の均衡を維持してきたソラリア連邦の統治体制を転覆し、かつてセレーネ地球奪回軍が果たし得なかった「月による全人類の支配」を夢見る、月の狂信者たちだった。ゾードム帝国とセレーネ月面都市連合――宇宙空間を越えて破壊と殺戮の限りを尽くした「国家」という怪物の亡霊は、二世紀半に及んだ「超国家」ソラリアの平和のうちにも、それぞれ完全に浄化されることはなかった。


「敵意の海:NSRF(新セレーネ地球奪回軍)基地」
<スクロールの方向と速度、敵機の出現パターンがプレイする度に変化>
地球に対して決して面を向けることのない、月の「裏側」に点在するNSRF基地の一つ。ここでは、地殻変動を自在に操作することにより、人工地震による敵基地および工場施設の破壊、都市住民生活の混乱を引き起こす戦略兵器の開発が進行している。月の岩石を加工して作られた防御ブロックが迷路状に配置され、その配置はランダムとも錯覚される無数のパターンに従って絶えず変化し続ける。天地・前後・左右の感覚を根本から失わせる岩石の迷宮がその深奥に隠すもの、それは一体何なのか……??







Epilogue エピローグ

「敵意の海」基地の偵察任務を完遂したアインハンダーは母艦に帰投し、束の間の休息を得た。今回のアインハンダー地球降下作戦の成功により、地球における『エニグマ』の脅威は一時的に緩和された。しかし、ソラリア連邦空軍『アルタイル』は今後、地球と月における二正面作戦を強いられることになる。

『エニグマ』と『NSRF』……第二次月戦争の亡霊が時を同じくして黄泉帰ったのは単なる偶然なのか? 「ゾンネンシュペーア」作戦と謎のアインハンダー隊襲撃は、全く同じ日、同じ時間に、同じく『アルタイル』のアインハンダー母艦を標的として実行された。それは何を意味しているのか?

戦争への備えなくして平和は護れないのか、それとも戦争への備え有る限り戦争は絶えないのか? 過去の戦争の代償は、未来の戦争によってしか清算されないのか? そして、人類にとって永久の平和とは、やはり幻想に過ぎないのか?

アインハンダーは出撃する。黄泉帰った戦争を、再び永い眠りに就かせる「死神」として……。